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薄毛の化学

成長期→退行期→休止期のヘアサイクル
髪には「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があり、

(1)成長期→(2)退行期→(3)休止期

を繰り返しながら、新しい髪に生え替わります。

 

(1)成長期
毛母細胞が分裂を繰り返し、髪が太く伸びていく期間です。男性が3~6年、女性が4~8年程続きます。
(2)退行期
毛根が退化し始め、髪を成長させていた毛母細胞の増殖スピードが急速に落ちてきます。
(3)休止期
休止期の期間は3~6ヶ月で、この時期の髪は、完全に成長が止まってしまいます。

 

ヘアサイクルは、男女差・個人差、ケアの差によって多少の違いはありますが、健康な髪の場合はざっと3~8年です。

 

髪は1ヶ月に1cm伸びる
日本人の標準は1日0.3~0.4mmの伸びとされ、

平均すると、

3日で1mm

1ヶ月で1cm

1年で12cm

伸びる計算になります。

もっとも、髪の伸び方は一様でなく、かなり個人差があるとされています。この髪の伸びるスピードを決めているものの1つに、増殖因子というタンパク質があるのですが、どういう増殖因子がスピードに影響しているかは、まだはっきりとしていません。もし特定できれば、強力な育毛剤ができることでしょう。

髪の本数は約10万本
日本人の場合、成人した人の髪の本数は、10万本前後と言われています。ただ、スコープなどで見てみると、1つの毛穴から2~3本の髪が生えることもあれば、1本しか生えていない場合もあります。また、毛穴の数は生まれつき決まっており、生後これを増やすことはできません。髪がフサフサして見える人は、しっかりとした太い髪が生えていて毛量がそれだけ多くなるからで、反対に数が多くても細い髪ばかりだと、毛量は少なくなります

 

髪の99%はタンパク質
髪の99%はケラチンというタンパク質で構成されています。このケラチンを構成するメチオニンというアミノ酸は体内で合成されないため、大豆・小麦粉・牛乳・レバー・卵・肉・魚など、毎日の食事でタンパク質を摂らなければなりません。ダイエットのしすぎで栄養失調になると、脱毛しやすいなど髪に変調を来すのも、タンパク質が不足するからです。