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肥満の原因とは?

 以前は、肥満は遺伝と言われてきましたが、ここ数年では、食生活の変化や運動不足などにより、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り余分なエネルギーが体脂肪として蓄積されて、肥満につながっています。

 肥満の家系の遺伝のみならず、家族の食習慣や運動習慣など共通した生活習慣が肥満の原因と考えられます。このように肥満の原因は、遺伝よりも生活環境や生活習慣といえるでしょう。

  肥満の予防・治療には「エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランスの改善」が重要です!

 摂取エネルギーを減らすことと消費エネルギーを増やすことが重要です。ところが、極端な食事制限は長続きしない上、精神的にも悪影響を与えてしまいます。

 特に若い女性では、自分は太っていると思っている人のうち半数以上が標準体重以下との実態も明らかで、不必要なダイエットによる健康への弊害が懸念されています。1日に必要なエネルギーを把握し、食べすぎないように気をつけることはもちろん、意識しないうちに摂取エネルギーが過剰になる傾向がある間食やお酒などの量にも注意しましょう。

 食事のリズム(欠食・食事時間など)を見直すことも重要です。併せて運動を継続的に行うことが大切であり、特に長続きするようにするためには日常生活で普段行っている活動の中に運動を取り入れるようにすると最も効果的でしょう。

1日に必要なエネルギー

1日に必要なエネルギー(kcal) = 標準体重(kg) × 標準体重1kgあたりに必要なエネルギー

 

標準体重 = 身長(m) × 身長(m) × 22

 

活動別・標準体重1kgあたりの1日に必要なエネルギー

軽労働(デスクワークの多い事務員・技術者・管理職など)

25-30kcal

中労働(外歩きの多い営業マン・店員・工員など)

30-35kcal

重労働(農業/漁業従事者・建設作業員など)

35kcal

 

 摂取カロリが消費カロリーを上回ると、そのオーバー分が脂肪へ変換され蓄積することで肥満になっていきます。しかし、ただ単に食べ過ぎで「摂取カロリー」がオーバーして肥満になる人も入れば、少食でも基礎代謝が低すぎると「摂取カロリー」が「消費カロリー」を上回り肥満傾向になります。このような方は、見た目は細くても内臓や血液中に脂肪が多く蓄積する「内臓脂肪型肥満」のタイプが多いようです。

このように肥満の原因は人それぞれ異なり、その対策方法も当然異なります。Aさんがこのダイエット食品で痩せたからBさんもこれを飲めば痩せれる、という具合にはいきません。ダイエットに成功するためには自分の肥満原因を追究し理解したうえで自分に適したダイエット方法をみつけることが出来るかどうかがカギとなります。

 

太る原因を5つあげています!

 さて、あなたは、あてはまりませんか?

 

①暴飲暴食による摂取カロリーオーバー

 お肉(動物性タンパク質)、甘い物、アルコール類などの暴飲暴食、ドカ食い、不規則な時間帯(夜8時以降)の食事など、過剰摂取によるカロリーのオーバーが原因。 ドカ喰い

②老化や運動不足による基礎代謝量の低下
私たちの体は寝ている間でも絶え間なく呼吸を繰り返し、心臓は休まず鼓動し、腸は蠕動運動をしています。これらは生命を維持するために休みなく働き続けなければ生命を維持することができない重要な働きです。このような生命を維持するために必要最低限の活動エネルギーを「基礎代謝」といいます。
運動不足や基礎代謝量の低下
この基礎代謝は成人で平均1200kcalとされています。つまり私たちは寝たきりの状態でも1200kcal前後のエネルギー量を消費しているのです。しかし、老化や運動不足など何らかの原因で基礎代謝が低下してしまうと、太り易く痩せにくい体質を作ってしまいます。


③慢性の便秘
口から摂取した飲食物は胃・小腸で消化吸収され、そこで吸収されなかった残りの粕(余剰な脂肪分や糖分など)は下方の大腸へ送られ最終ウンチとなって体外へ排泄されます。(これら一連の所要時間は24時間です)
 しかし、慢性の便秘になると余剰な脂肪分・糖分を含む粕が長時間大腸へ停滞するため水分といっしょに体内へ再吸収されてしまいます。また凸凹した大腸のヒダなどへこびり付き“宿便”となっていきます。この宿便の量は個人差がありますが、多い人は5~7kgも宿便があるといわれています。


④ホルモンや自律神経のバランスの崩れ
 ストレス社会と言われる現代に生きる私たちは誰もが多かれ少なかれストレスの影響を受けています。精神的な悩み事を抱えると食欲がなくなるように、ストレスを受けると自律神経に影響が及びそれらに支配されている消化吸収機能にも影響が波及します。

ホルモンバランスの崩れ、その他、ストレス以外にも産後や更年期、私生活の不摂生などによっても自律神経のバランスが崩れてしまい、体内へ余分なカロリーが吸収されやすくなったりと、太り易い体質へと変貌してしまいます。


⑤食事の変化による微量ミネラルの不足
現在、私たちの日常には、手軽でおいしく食べれるインスタント食品、冷凍食品などが氾濫し、外に出れば、ハンバーガーなどのファーストフードのお店がひしめき合っています。これらの食品にはビタミンやミネラルなどの微量栄養素が乏しく、その代わりに、脂肪や糖分などは多く含まれています。また、肉類を中心とした食事情の欧米化に伴い内臓脂肪型肥満が急増していると考えられています。